亜鉛が体臭を予防する?意外と知らない臭いとの関係

汗のにおいや皮脂のにおい、ミドル脂臭、加齢臭…これらの体のにおいにストレスを感じている人は多いのではないでしょうか。「周りの人に嫌な顔をされるのではないか」と、人と会うのを避けている人も中にはいるかもしれません。こういったにおいの問題には、“亜鉛”の不足が関係している可能性があります。あまり大きく取り上げられることのない亜鉛ですが、実は体臭と深い関係があるのです。亜鉛と体臭にはどのような繋がりがあるのか、その関係性に注目してみましょう。

そもそも亜鉛って何?体に欠かせない亜鉛の働き

そもそも“亜鉛”がどのような栄養素か知っていますか?亜鉛とはミネラルの一種で、体の中では、骨格筋、骨、皮膚、脳、腎臓、肝臓、その他の組織にも多く存在しています。体の中ではつくれない物質のため、食事で外から摂取してあげる必要があります。糖質、脂質、たんぱく質といった3大栄養素のように直接エネルギーになることはありませんが、そのエネルギーをつくるためのサポート役として欠かせない栄養素の一つです。消化吸収、排泄、免疫を担う酵素を活性化させる働きもあります。亜鉛が不足してしまうと、他の栄養素の代謝がおこなわれにくくなり、体の機能も正常に保ちにくくなってしまうのです。

亜鉛が体臭を予防する!?亜鉛と体臭の関係とは

前章では亜鉛が体にとって重要な栄養素であるということをお伝えしました。ここからは「亜鉛と体臭、どう関係があるの?」という肝心なポイントについてお伝えしていきます。亜鉛には、体臭を予防する直接の効果はありません。ただ、においの起きにくい体質をつくる、においのストレスを感じにくくするなどの間接的な効果は期待できます。一体どういうことなのか?亜鉛の効果と、体臭への影響をもう少し具体的にチェックしていきましょう。

たんぱく質の代謝を促してにおいやすい汗や体臭を減らす

肉類や乳製品を食べ過ぎた翌日に、汗や体のにおいが強くなった経験はありませんか?たんぱく質を多くとり過ぎると、汗に余分な成分が増えてにおいが発生しやすくなります。また消化に時間がかかり体内にとどまりやすいため、腸内で腐敗が進み、そのにおいが体臭として体から放出されてしまうこともあります。亜鉛はたんぱく質の代謝に関わる酵素の材料になり、たんぱく質をエネルギーに変えてにおいを発生しにくくする働きがあります。

活性酸素を減らして皮脂をにおいにくくする

体臭の大きな原因の一つに“皮脂”が挙げられます。皮脂とは、体内でつくられ皮膚から分泌される油分のこと。顔のテカリや髪のべたつきを起こす原因であり、においの元でもあります。過剰な皮脂が“活性酸素”という物質によって酸化(劣化)することで、ツンとした油っぽい嫌なにおいが強くなるのです。亜鉛はこの活性酸素を減らす“抗酸化酵素(SOD)”の材料になります。抗酸化酵素が活性化することで皮脂の酸化を防ぐことができ、体臭や加齢臭などを起きにくくすることができます。

体臭や汗のにおいによるストレスを減らす亜鉛の働き

亜鉛は味覚を正常にする働きがある、というのを聞いたことがありませんか?これは舌にある“みらい(味を感じ取る器官)”の細胞を活性化させる働きが亜鉛にあるためです。また亜鉛には味覚だけではなく、嗅覚を正常にする働きがあることも分かっています。そこまで強くないにおいも不快に感じてしまったり、普通の汗のにおいも嫌なにおいに感じてしまったり…といった症状を、亜鉛が鼻の粘膜を正常に保つことで少なくなることも考えられます。

また亜鉛は神経伝達物質の材料にもなる物質です。私たちの体の中で働く自律神経は発汗や皮脂の分泌もコントロールしています。ストレスなどでこの自律神経が乱れると、汗や皮脂の量が多くなりにおいも起きやすくなります。亜鉛がこの自律神経を整えやすくすることで、ストレスの緩和や、過剰な発汗や皮脂の分泌を抑えることにも繋がるのです。

まとめ

亜鉛は、栄養素の代謝や消化吸収、体の機能を正常に保つためにも欠かせない栄養素です。そして、体臭などのにおいのトラブルにも間接的に効果を発揮してくれます。たんぱく質の代謝を促して臭いにくい汗や体質をつくったり、活性酸素を減らす酵素の材料になって皮脂の酸化を抑えるサポートをしてくれます。また嗅覚を正常にする働きや、発汗や皮脂の分泌をコントロールする自律神経を正常に保つ効果も。においによるストレスを減らしてくれる、重要な栄養素の一つなのです。「自分のにおいが気になる」「体臭が起きにくい体質に改善したい」という人は、たんぱく質や脂質を控えると同時に、亜鉛を意識して摂取するようにしてみましょう。より高い体臭予防効果が期待できます。